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  • 投稿カテゴリー:活脳通信

北海道大学 医学部 保健科学研究院

高次脳機能創発講座

【 研究概要 】

本研究は認知症対策として、その予防となるトレーニングプログラムと早期発見のための検査システムの開発の根幹となるべき科学的裏付けを得るための検証を行います。パズル道場開発責任者山下善徳先生の教育メソッドに、以下の先生方の英知を加えて開発する『認知症予防』のためのアプリや様々なプログラムの科学的検証を行うことをメインとし、それを土台とした他に類のない認知症対策プログラム(システム)の開発に必要な研究を行います。

記事抜粋

脳トレの効果 解明へ
北大病院前院長の宝金清博医師らのグループが、高齢者向けの「脳トレーニング」に記憶力の維持や回復などの効果があるかを検証する研究を始めた。アルツハイマー病の前段階とされる軽度認知障害(MCI) の人を対象に臨床試験を行い、脳トレ実施中の脳の活動状態を画像装置 などを使って調べる。グループは脳の専門家らで構成されており”北海道発”の脳トレの開発も目指すという。 (上田貴子)
北大研究グループ
道内学習塾最大手の練成会グループ(札幌)の寄付 講座で、7月に北大大学院 保健科学研究院にMCIを 中心に研究する研究室を立ち上げた。脳神経外科の宝金医師のほか、同研究院の大槻美佳准教授(脳神経内科)と言語聴覚士の高倉祐樹特任助教が参加しており、期間は2022年3月まで。教育プログラムを開発する横浜の企業が制作した脳 トレ「健脳活脳100」を ベースに、MCIの男女約 30人に半年ほど利用しても らう。利用はスマートフォ ンかタブレット版を想定し ている。「健脳」には、不規則に並んだ数字を小さい順に押す問題=イラスト①や、てんびんにかけた 図形の中から最も重いもの を当てる問題=同②=などがある。
軽度認知症障害対象 MRIで活動状態検証も
研究では、こうした脳トレの活用によって認知機能が改善されたかを専門の検査で検証するとともに、簡単に評価する方法の開発も予定している。また一部の参加者には、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を 用いて、脳トレの実施中に実際に脳のどの部位が活動しているかを調べる。一定期間に脳トレを実施した後に、脳神経のネットワーク (シナプス)が変化したかも確かめる。大槻准教授によると、海外では脳トレの効果に関する研究が多く、認知症になるのを遅らせたという報告がある一方で、効果は全く ないとする報告もあるという。国内では「成果を検証した研究はごく一部しかない」と話し、解明の余地が ある。将来的には独自の脳 トレの開発にも着手する。
MCIは正常と認知症の間の状態で、記憶力が年齢の水準より低いものの、日常生活は送ることができる。厚生労働省研究班の推計によると2012年時点で約400万人いた。宝金医師は「この研究を通して MCIに対する啓発活動や 研究者のネットワークを構築し、MCIへの理解を広め痛い」と話している。