活脳教室とは?

パズル道場開発責任者山下善徳先生の教育メソッドをもとに、北海道大学 医学部 保健科学研究院による最先端の脳科学研究の知見を合わせた研究の結果、誕生したプログラムを活用した、高齢者のための「活脳教室」です。

高次脳機能創発講座の研究概要

本研究は認知症対策として、その予防となるトレーニングプログラムと早期発見のための検査システムの開発の根幹となるべき科学的裏付けを得るための検証を行います。
パズル道場開発責任者山下善徳先生の教育メソッドに、以下の先生方の英知を加えて開発する『認知症予防』のためのアプリや様々なプログラムの科学的検証を行うことをメインとし、それを土台とした他に類のない認知症対策プログラム(システム)の開発に必要な研究を行います。

脳を活性化させる思考教具

パズル教育研究所の監修による、自分でできた喜びと、考える楽しさを体感することで、主体性を養うパズルです。

フォープレイス

出題の条件を元に、たて列・よこ列・太わくに1~4の数字を入れるパズル。 ひらめきと先を見とおす力を養います。

ビルディング

出題の条件を元に、16個のマスに16個のビル(1~4階建て)を建てるパズルです。 立体的な感覚を養い、算数の問題を解くに必要とされる仮説思考力と、空間把握能力が鍛えられます。

ひも通し

ひもとおしは、こどもの手で持ちやすい大きさと厚みがあり、集中して取り組むことができます。指先を使用することで、巧緻性を鍛え、粘り強さや判断力を育てます。

立体四目

対戦型ゲームです。 縦・横・斜めに先に4個そろえたら勝ちです。 立体的な感覚を養います。

認知機能と健康関連QOLを向上させる「活脳」の効果

認知機能低下の防止と認知症予防

加齢とともに、記憶・言語・空間を認知する機能は低下します。これら3つの認知機能が低下すると、認知症予備群ともいえる軽度認知障害へと移行することがあります。軽度認知障害を持つ方は、1年間で約16%の人がアルツハイマー型認知症に移行する一方で、35%の人は改善することも知られています。認知機能低下の防止と認知症予防には、生活習慣の見直し、認知機能の活性化、人との交流が有効だとされており、WHOのガイドラインにおいても認知症予防が推奨されています。「活脳」は段階的に難易度が高くなるプログラム構成で、言語課題、空間認知、思考力などを問う課題が設定されており、段階的に難易度を高くしていくことで認知機能を向上させます。

調査概要

弊社が運営する高齢者施設YASURAGIでは、週1回「活脳」を実施しています。認知症がない、もしくは軽度から中等度の「活脳」参加者に、認知機能の変化と健康に関するQOLの変化の調査にご協力いただきました。
(調査期間:2021年1月から6月)

一般社団法人日本社会福祉マネジメント学会
2021年7月9日(金)

調査対象について

月1回以上「活脳」に参加頂いたご入居者を「参加群」、月1回未満のご入居者を「不参加群」としました。調査に協力頂いた38人(平均年齢81.3歳)のうち、参加群は18人(平均年齢82.3歳)でした。

簡易認知機能検査得点の変化

5ヶ月で2.1点向上(19.2 ▶21.3)

参加群の簡易認知機能検査結果(30点満点)は、開始時の平均は19.2点でしたが、5か月後は21.3点となり不参加群に比べて有意に向上しました。

健康関連QOL得点の変化

5ヶ月で0.11点向上(0.46 ▶0.57)

また、健康関連QOL(最大1.00点)においても、参加群の開始時の平均は0.46点でしたが、5か月後は0.57点と不参加群に比べて有意に向上しました。

活脳で脳機能が活性化し、QOLが向上

参加群が不参加群より簡易認知機能検査の得点が明らかに向上していたことは、活脳を実施することによって脳機能が活性化し、認知機能と健康関連QOLが向上したことを示しています。認知機能が低下すると言語想起や思考力が低下し、人との交流が減少する傾向にありますが、「活脳」は、思考力を問う課題を行うことで言語分野における機能を向上させ、コミュニケーションに必要な「会話を考える力」も回復させます。また、空間認知機能と思考力の向上は転倒しやすい場所の発見能力を高めるため、事故予防にも効果的です。

活脳パズルを実際に取り組んだ参加者の声

高齢者施設YASURAGI

88歳 Fさん女性 介護度1

活脳に取り組む前

やすらぎ入谷には安心して過ごせればと思い入居をされた。家族とも家が近かったのも入居の決め手。家族が近くに住んでいて、自身も安心であれば特にそれ以上は求めていなかったと話される。活脳に取り組まれる前から、自室で都道府県を覚えたりと脳トレをされていた。

活脳に取り組んだ後

活脳にはボケ防止など自分の為になるからと思って参加をされた。取り組む問題の級があがると「これ以上は難しいよ…」と毎回思われるが、繰り返して問題を解くと解けるようになり、それが楽しいとのこと(8ヵ月で10級⇒6級)。
職員が活脳の運営を一生懸命やってくれてるのも嬉しく思っているので、期待に応えようと頑張っているとも話される。自室では活脳対策で漢字辞典を見て文字を勉強するようになったと話される。

91歳 Aさん男性 介護度1

活脳に取り組む前

やすらぎ入谷は息子が探してくれて、自分はよくわからないまま入居をされたと話される。活脳をやる前はぼけてるなぁと意識することはなかったとのこと。

活脳に取り組んだ後

活脳を取り組んでみて歳をとったことを実感されたとのこと。表紙に若返ると書いてあるのに若くなっていないと話される。活脳は一生懸命やってもわからないところがあり、ぼけてるなぁと感じるようになったとのこと。
補足:活脳には楽しんで参加していると話される。ぼけてるなぁと感じていることもポジティブに捉えており、「ぼけてると気が付いたからもっと頑張らないといけない」という気持ちになっている。

96歳 Oさん女性 介護度1

活脳に取り組む前

やすらぎ入谷に来る前は特にこれがやりたいという要望はなかった。入居をして、周りの人の楽しく過せれば良いと思ったと話される。

活脳に取り組んだ後

活脳参加当初、みんなは問題が解けているのに自分ができないことが嫌だった(劣等感を感じていた)。しかし、辞めるのは簡単だと思い、継続して頑張ったとのこと。今では”難しい問題に挑戦している”という前向きな気持ちになっており、楽しんで参加をしていると話される。

80歳 Nさん男性 介護度2

活脳に取り組む前

活脳実施前、特別やりたいと思っていた活動はない。脳トレも今までやったことはなく、興味はなかったと話される。

活脳に取り組んだ後

何気なく参加した活脳だが、今では楽しみになっている。毎回全問正解をめざして参加しており、級が上がると嬉しいとのこと。
特に、わからなかった問題ができるようになったときは楽しいと感じると話された。

90歳 Mさん女性 介護度4

活脳に取り組む前

笑顔がなかった。感情的をコントロールすることがなく、とても怒りやすかった。
介護する側もいつもイライラして精神的に参っていた。

活脳に取り組んだ後

活脳を通じて、会話が増えて笑顔がみられるようになった。怒りやすい性格が穏やかになった。介護する側、介護される側に笑顔が増えて、心に余裕ができるようになった。精神的に楽になった。

70歳 Sさん男性 介護度2

活脳に取り組む前

今まで脳トレはした事がない。テレビをみたり頭を使って考える事がなかった。

活脳に取り組んだ後

頭の回転が良くなった気がする。問題を見てすぐ分かるようになった。いい勉強になっている。

72歳 Mさん女性 介護度4

活脳に取り組む前

今まで頭を使う勉強はした事がない。脳トレはボケ防止のためにやってみたかった。

活脳に取り組んだ後

参加して頭を使うようになった。塗り絵もいいけど活脳もやってみると面白い。

90歳 Yさん男性 介護度5

活脳に取り組む前

今までやった事がない。活脳、脳トレとか考える事がなかった。

活脳に取り組んだ後

考える機会ができていい勉強になっている。

88歳 Hさん女性 介護度4

活脳に取り組む前

初めてやったみた。今まで寝てばかり。脳トレはやろうとは思わなかった。

活脳に取り組んだ後

頭にはいい刺激になっている。頭が良くなったかは分からない。