高齢者施設に勤めるスタッフの方にとって、毎回のレクリエーションを考えるのは本当に大変なことです。高齢者施設で使える様々なレクリエーションをご紹介します。
・・・その前に8つのポイントをおさえて、レクリエーションをさらに盛り上げましょう!
目次
失敗しない盛り上がる8つのポイント
①シミュレーションを行い、スムーズに進める
※万が一途中でアクシデントが起こっても落ち着いて対処できます。
②皆が平等に楽しめるよう、基本ルールをきちんと作る。
③朝からスタンバイ!レクリエーション気分を盛り上げよう。
※たとえば朝のデイサービスの送迎者の中でその日のレクリエーションを予告したり、「今日は一緒に楽しみましょう」と声かけをして、参加者に期待をもってもらうことも大切◎
④全員そろってからルール説明をする。
⑤参加者に合わせたゲームの進め方をする。
※そのレクリエーションが苦手な人がいたら、一緒に行ったり、座る位置を考えたり、声掛けで励ましたりします。
⑥ときにはスタッフが進行役に
※スタッフも参加者になり、ミスをしたり教えてもらうなどして場を和ませるのも◎
⑦楽しいうちに終わる
※切り上げるポイントも大切。楽しくてもう少しやっていたい!くらいがいいタイミング。
また、楽しくて気分が高揚した状態で終わると疲労感を感じずにすみます
⑧反省を忘れずに◎
※全員で意見を出し合ってレクリエーションのレベルアップを目指しましょう。
みんなで盛り上がるレクリエーションを、5つご紹介!
イントロクイズゲーム
イントロクイズは、曲の冒頭部分を流して曲のタイトルを当てるクイズで、一番早く曲名を当てた人が勝ちとなります。イントロを聞いたうえで曲のタイトルを思い出す必要があるので、集中力を養う効果が期待できるといえるでしょう。
また、知っている曲を思い出しながら考えるので脳が活性化されます。
逆さ文字ゲーム
逆さ文字ゲームとは、出題者がお題となる単語をホワイトボード(画用紙でも可)に、終わりの文字から徐々に書き出していき、制限時間10秒で何の単語か当てるゲームです。
☑10秒以内に答えられなかった場合は不正解とし、別のカードを使って次のチームに出題します。
例えば、「ひまわり」がお題の場合はおしりの「り」からホワイトボードに書き出していきます。
例:り・わ・ま・ひ
☑出題する単語のジャンルを決めてからお題を出すと、盛り上がります◎
冷静になればカンタンに読める答えも、あせればあせるほど別の文字に見え、読み間違いや珍解答が続出する楽しいゲームです。
お題が回答できたときはもちろん、想定した答えと違う回答が出てきた場合も、正解として扱って構いません!
折り紙・塗り
折り紙や塗り絵は大人の趣味として人気ですが、手先の運動にもなるので脳トレ効果もあり、認知症予防が期待できます。そこに、色やバランスの美しさという芸術的な要素も加わるので、じっくり楽しみたい大人にぴったりのレクリエーションです。
指先を使う作業には、脳を活性化させる効果があるうえ、モノづくりの喜びを味わうことができます◎
☑季節の花や伝統行事をテーマにしたり、ごみ入れにできる箱、本の栞といった実用性のあるものを選んだりと、「折ってみたいな」と興味が持てるように趣向を凝らしましょう。
指先と頭をたくさん使って集中でき、達成感も得られる折り紙。できあがった作品を施設内やお部屋に飾ると、生活に癒しや潤いを与えることにも一役買ってくれます◎
テーマビンゴ
連想したり、思い出したりすることで脳の活性化を促します。また、チームを組んで行うことで参加者同士の連帯感や共有感も促します。
①まず、3~6人を1チームとし、3チーム以上つくります。
☑記入用紙をチームに1枚ずつ配布しておきます。
②スタッフからテーマを提示して、それぞれのチームでテーマに即した回答25個を記入用紙に書いてもらいます。
☑なかなかテーマが埋まらないチームには、「季節の果物はどうですか?」などヒントを出しましょう◎
③チームのリーダーがじゃんけんをして順番を決め、勝ったチームから1つずつ発表
④ほかのチームと同じ回答には○を記入し、同じ答えがない回答には×を記入します。
最終的に〇の多いチームの勝ちとなります。
⤷アレンジルール
回答が重ならなかった場合にのみ○をつけ、回答が重なったら×をつけるというルールに変えてもOKです。
後出しじゃんけん
①スタッフが「せーの、じゃんけん、ぽん!」と言っていずれかの拳を出します。
②参加者はワンテンポ遅れて「ぽん」と言いながら、同じ拳を出します。
☑タイミングをみて、「皆さん、息ピッタリですね🌷」など声をかけましょう。
③次は勝つ拳、次は負ける拳など、条件を変えて続けます。笑顔や声が適度に出てきたら終わりにします。
☑「気持ちよく体が動かせました」などなど、プラスの声掛けで締めくくりましょう◎
⤷アレンジルール
2チームに分かれて、スタッフに対してワンテンポ遅れて出すチーム、さらに遅れて出すチーム、といった三部構成で行う方法もあります。あらかじめ、何回戦にするかを決めておきましょう🌸