年金の滞納や未納が問題になっていますが、払うべきものを支払っていない状態が長く続いてしまいますと、自分では解決出来なような金額に膨れあがる可能性があります。今回紹介する年金の対応を防ぐための対処法を知っておきますと、年金を滞納することが減る可能があります。是非今後に活用してみてはいかがでしょうか。

目次

年金滞納の流れ


年金の滞納は様々なことをきっかけに始まりますが、本来納めるべきものを納めていない現状は、早く打破して清算してしまうのが理想です。どのような流れで滞納が始まってしまうのでしょうか。

滞納の始まり

それぞれの理由がある滞納の始まりは、多くは経済的な理由から始まるケースがほとんどです。将来に備える年金ですが、今の生活に余裕がない方や年金の重要性を理解していない場合には、年金に支払いが二の次になってしまいます。また手続きの不備などで、自分では納めたつもりでも納付されていないなど、少しのミスで1回だけ未納の時期ができてしまうような方は、納付の習慣が身についていていますのですぐに支払いが済ませられます。

未納の継続で催告状

毎月納めるべきものが納められてないということは、未納の状態が継続されているということになります。催告状が届く前には、電話や自宅訪問などで支払いを催促することがあります。しかし多くは電話がつながらないケースや自宅が留守など、思うように本人に直接交渉ができないことから、催告状と言う形で表現するしかありません。

無視し続けると最終催告状

催告状という通知を見ますと、多くの方は驚いて日本年金機構に連絡が入ります。そのまま未納分の支払いなどの手続きが進められますが、中には催告状を通知してもそのままの方がいます。その場合には最終催告状が通達されて、差し押さえなどの流れになってしまうということを知らせます。年金は将来やもしもに備える大切な保険料ですので、納めるべき金額を納めておくことで、年齢を重ねてからの生活を支える存在を現役の時から構築しておく役割があります。

督促状の期限を過ぎると延滞金

年金の督促状には延滞金が発生する期限付きになっています。届いてからすぐに支払いますと問題ありませんが、期限を過ぎてしまいますと延滞金が発生して、本来納めるべき金額以上に支払う必要が出てしまいます。期限を良く確認して、延滞金が発生する期限切れにならないように早く納めましょう。

年金の時効

年金の時効とは、年金を受ける権利が発生してから5年が経過した段階で時効が成立しますので、年金を受け取る権利がなくなります。年金は本来、必要になる時まで保険料を支払い続けることで、高齢者になってから恩恵を受けることができます。しかし年金の時効が成立してしまいますと、その権利自体が消滅してしまいますので十分注意しましょう。

年金受給額の減額

定年退職後の働き続ける方に大きく関わる年金受給額の減額は、60歳以降になっても会社員として働きながら年金をもらう場合におことです。年金額と給料の合計額が一定額を超えてしまいますと、年金額が全部または一部減額される在職老齢年金制度があります。働きながら年金をもらえるのは理想的ですが、あまり働き過ぎてしまいますと、年金をもらう必要がないと判断されていまい、金額が本来よりも少なるくなる可能性があります。

滞納を防ぐための対処法

将来に備えるために役立つ年金ですが、保険料をきちんと納めることを定着させるためには、自分なりに工夫することが大切です。便利な制度の活用や家族の協力など、全部を一人で抱えこむことなく滞納を回避できます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

免除や猶予の申請

年金を将来受け取るためには、保険料をしっかり納めておく必要があります。しかし免除や猶予の申請をすることで、今まで負担となっていたことから解放されることもあります。本来ですと溜め込まずに、定期的に納付していれば問題がなかったのですが、免除や猶予の申請をすることは、未納を続けて逃げまわるよりも年金としっかり向き合うことができています。日本年金機構に相談をして、適切な手続きを進めましょう。

自分以外の家族が納付

年金の未納は家族への大きく影響します。早い段階で未納を解決していれば自分一人で進められていたのかもしれませんが、滞納が続いてしまいますと金額が大きくなっています。そのような場合には家族に協力を依頼して、手助けしてもらうしかありません。滞納を解消しておしまいではなく、その後の納付は自分自身で行いましょう。

学生のための学生納付特例制度


日本国内に住むすべての人は、20歳になった時から国民年金の被保険者となります。そのため保険料の納付が義務づけられていますが、大学などに通う学生については、申請により在学中の保険料の納付が猶予される学生納付特例制度が設けられています。この制度は、本人の所得が一定以下の学生が対象となります。なお、家族の方の所得額は問いません。

分納の申請をする

滞納してしまった年金の保険料ですが、一括払いで納めることができるのが理想ですが、金額によっては難しい場合があります、そのような場合には分納を申請することが可能で、分割してでもきちんと納めることができますので、金額が大きいから無理と諦めずに、疑問点はどんどん相談をして問題をスムーズに進めましょう。

柔軟な対応をしてもらえるので諦めずに相談をする

本来なら期限通りに納めていれば何も問題がなかった年金未納や滞納の問題ですが、今では支払う人の立場に合わせた柔軟な対応が確立されています。その例として分納ができることや猶予や免除が申請できるなど、将来への備えを全ての人ができる限りできる工夫がされています。何年も滞納したから今から挽回できない…と諦める前に、社会保険事務所や日本年金機構に相談することをおすすめします。

年金を滞納しやすいタイプとは?

本来支払うことが当たり前の年金保険料ですが、中には経済的な理由以外のことが影響して納めていない方がいるようです。一体どのような方が滞納しやすいのでしょうか。

お金にルースな人

払わなければいけないものを放置できるということは、お金への考え方がいい加減である場合が考えられます。年金の保険料ぐらい…という甘い考えがある方ですと、今月払えないから来月まとめて納めようという風に先延ばしにしている結果、6か月分や1年分があっという間に滞納してしまうようです。

年金制度に関心がない人

年金って何?という考えの若い方も少なくない現代では、納めていないことでどのようなマイナス面があるのかも理解できていない人がいます。そのような方ですと、未納や対応が招くリスクや危険性が理解できないまま時間だけが経過してしまう場合があります。また、周囲にも同じように未納や滞納を続ける人がいるなど、自分が特別変わっているということを認識できない環境にいる方も滞納しやすいでしょう。

部屋の整理ができていない人

届いた郵便物をすぐに確かめるなど、家の中で行う細かなことをスムーズにできてない人は、年金の滞納を知らせる手紙がいくら届いても開封されることはなく、いつまでも自覚できないままになる可能性が高いでしょう。郵便物や投函されるチラシなどは、放置しておきますと短期間であっという間に膨大な量になります。年金の滞納など、大事な通知が含まれていることもありますので、その日に開封する習慣を身につけましょう。

まずは自分の年金状況の確認をしよう

滞納している方の中には様々なタイプが存在していて、初めは納めていたにも関わらず、あるきっかけから滞納者になってしまった方もいますが、初めから一度も納めていない方もいるようです。まずは今の自分の年金状況を把握することで、今後も未納や滞納をしないように注意できるかもしれません。どんなことに気を付けてすごしますと、年金の保険料をしっかり納められるのでしょうか。

口座引き落としの手続きをする


最近ではクレジットカード決済やコンビニ払いなどができる年金の保険料ですが、強制的に支払うようなシステムを自ら構築してしまうのが、未納や滞納を防ぐ方法です。一番良いのは口座引き落として、特に給与が振り込まれる口座ですと、お金を補充することなく常に残金がある可能性が高いはずです。わざわざ新しい口座をつくる手間が省けますので、忙しい方におすすめです。

まとめて払ってしまう

年金の保険料は、まとめて納めることもできます。半年分や一年分などを支払っておきますと、毎月保険料のことを心配せずに済みます。ボーナス時期などに合わせて支払うなど、自分の都合に合わせて支払うサイクルを決めることができます。少しずつ支払うのが面倒で負担に感じる方は、まとめて支払いができるように手続きを進めましょう。

年金についてよく勉強をして滞納がどんな影響を与えるのか学ぶ

未納や滞納が良くないというのは何となく理解はできていても、そもそもの年金の仕組み自体が分かっていないままでは、根本的な解決にはなりません。この機会に年金について勉強をすると共に、未納や滞納を繰り返すことで自分や社会にどんな影響があるのかを、良く学ぶことをおすすめします。将来役立つ年金ですが、何となく保険料を納めている人も多いはずですが、基礎から勉強することで今まで知らなかったことに関心を抱けるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。年金の未納や滞納は良いことではありませんが、中にはどうしても納められない事情を抱えるケースはあるでしょう。そんな事態に陥った時には、自分一人で悩まずに日本年金機構や社会保険事務所へ相談することをおすすめします。しかしできれば未納や滞納を防いで、円滑に老後やもしもに備えておきますと、安心して年を重ねられます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。