年金の手続きには、必要な書類の準備や記入などが沢山あることから、少し面倒な印象があるかもしれません。しかし自分が必要な手続きをする上では、仕方がないことですのでスムーズに進められるような準備が大切です。今回紹介する手続き完了までの流れをきちんと把握しておきますと、急なできごとでも慌てることなく進められます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

目次

年金の手続きから受給までの流れ


年金を受給できるようになるためには、様々な行程を経て無事に入金されるようになります。分かっているようで分かっていない年金の手続きは、どのように進めればよいのでしょうか。

日本年金機構から通知書が届く

年金に関する内容の通知は、日本年金機構から通知書が届きます。この通知書と一緒に年金の申請書が同封されています。記入漏れが内容に必要事項を記載して、申請書の作成を完成させます。この時にできればボールペンで記載した方が鉛筆での記載よりも確実で、消しゴムなどで消されてしまう危険性がありません。ボールペンやサインペンなど、細字の油性ペンでの記入がおすすめです。

申請書を社会保険事務所に提出

でき上った申請署は、社会保険事務所へ持参します。この時に市区町村の役場へ出掛けてしまう方がいますが、年金に関する手続きは役場ではなく社会保険事務所になります。初めて行く方は、きちんと場所を確認してから訪問しましょう。

年金の振込通知書が届く

申請書の提出が無事に終わりますと、しばらくして年金の振込通知書が届きます。これによって、指定した自分の口座に年金がきちんと振込される手続きが無事に完了したことになります。また今回の手続きで使用した書類などは、一式保管をしておきますと何か問い合わせなどをする時に重宝します。

金融機関に2か月分の年金が振り込まれる


年金はお給料のように毎月入金されるような気がしますが、実際には2か月ごとの入金となります。偶数月である2月と4月と6月、8月と10月と12月の合計6回の振り込みが1年間で行われます。ちなみに振込される日時は15日と決まっていますが、15日が土曜日や日曜日の場合には、前倒しして入金されます。

年金が支給される日は金融機関が混雑します

全ての方の年金が共通して同じ日に入金されることから、当日は金融機関が普段以上に混雑しています。時間に余裕を持って金融機関を利用するようにしますと、多少の混雑もあまり気にならないでしょう。また窓口だけでなくATMも混雑しています。操作が苦手な方は、初めから窓口を利用して年金を受け取るようにしますと、焦って操作ミスをしてしまう危険性が回避できます。

老齢年金の手続きに必要な書類

老齢基礎年の手続きについて紹介します。手続きに必要な書類を事前に把握しておきますと、スムーズに老齢年金を受給できます。

戸籍抄本や住民票のいずれか


戸籍抄本または住民票が必要な老齢年金の手続きですが、最近では役所へ出掛けなくてもコンビニで取り寄せできるサービスをする地域もあります。また書類の値段も地域によって異なりますが、一通数百円程度ですのでそれほど大きな出費にはなりません。また以前違う書類の手続きなどで取り寄せた戸籍抄本や住民票がある場合でも、有効期限が6か月しかないため、期限が切れている可能性があります。古いものを使用する場合は、事前に日付を確認して二度手間にならないようにしましょう。

年金請求書の記入内容によって必要な書類

年金請求書の記入内容によっては、上記の書類以外にも用意するものがあります。例えば、請求者の厚生年金の加入期間が20年以上で、配偶者または18歳未満のお子様がいる時には、戸籍謄本や世帯全員が記載された住民票、配偶者や子の収入が確認できるものが必要です。その他にも基礎年金番号以外の年金手帳を持っている場合には年金手帳を用意するなど、必要に応じて用意するものが異なりますのでよく確かめましょう。

失業保険を利用した場合に必要な書類

失業保険を利用した場合には、また更に必要な書類が異なります。失業保険は、仕事を辞めてから次の仕事が見つかるまでの生活を支えるもので、新たな仕事を探して働く意欲がある方が利用できる保障です。本人確認に欠かせない免許証を始めマイナンバー関連の書類、証明写真など他とは異なる手続き内容になります。書類に不備がないか良く確かめて提出しましょう。

年金の手続きを行う時のポイント

年金の手続きは面倒で複雑な印象が持たれてしまいますが、ポイントを押さえておきますと、更に円滑に手続きを進めることができます。面倒だからといって後回しにするのではなく、素早く済ませてしまった方が良い場合もあります。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

提出は窓口持参でなく郵送でもOK

社会保険事務所へ行く時間がない方や、場所が遠い方などへの配慮から、書類の提出は窓口へ持参しなくても郵送での対応も行っています。しかし書類に不備がありますと、再度必要書類を追加しなければいけない場合や、記載ミスを訂正して再提出するなど二度手間になります。郵送の際には最終確認をしっかり行ってから送る手配をしましょう。

身分証と委任状が必要

年金の手続きには身分証明書の提示が求められます。中には本人に成りすまして勝手に手続きをしてしまうなど、トラブルの原因になりやすいのが年金の申請です。また委任状は本人がどうしても手続きできない時に、代理の人が申請する場合に必要になります。書類が揃っていても、それらの細かな書類まで揃っていないと年金の申請は進められませんので、細まで細かくチェックして忘れ物がないようにしましょう。

忘れた場合5年を過ぎると時効になる

年金の手続きをそのまま放置してしまいますと、5年を過ぎた段階で時効が成立してしまいます。年金の手続きを忘れるようなことはないと思われますが、実際には多くの前例があるケースとなっています。忘れずに手続きをして年金が受給できる体制を整えましょう。

書き方がわからない場合は窓口で確認する

申請署の記入の仕方は分かりにくい点が多いかもしれません。無理に分からないままで適当に埋めて記載してしまいますと、訂正する箇所が多くなります。その結果、書類を再度書き直しする面倒が増える可能性が考えられます。電話や窓口へ問い合わせをすることで、すぐに解決しますので、分からない箇所はそのまま空欄にしておいて、申請する際に窓口で聞いて手続きすることもできます。

確実な手続きで年金をスムーズに受給しよう

年金を受給するまでには、きちんとした手順を踏んでから手続きを進める大変さがありますが、自分自身の生活を支える物を手に入れるためには仕方がありません。ここでは、年金を受給する人がより快適に生活できる豆知識を紹介します。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

年金だけに頼らない生活をしよう

年金をもらう年齢であっても、まだ元気に働ける方は沢山します。以前は定年退職後も働くという概念はありませんでしたが、最近では多くのシニア世代が年金を受給しながらアルバイトやパートのようにして働いています。収入がわずかでも増えるということは、その分気持ちにも経済的にも余裕が生まれます。年金だけでは生活できなという理由で働いている方も多いですが、仕事をして社会との接点を持っておくことは大事です。

健康に気を付けて楽しい年金生活をする


どんなに沢山の年金をもらっていても、健康を維持して生活できないのでは意味がありません。そのためには、若い時からの生活習慣が大きく影響をしますので、こまめに体を動かして足腰を丈夫にしておくなど、運動をして鍛えておくことも大切です。また暴飲暴食などの無理が掛かる食生活を避けて、バランスの良い食生活を心掛けるようにしておくと良いでしょう。

楽しみや趣味を持って極めよう

年金生活だからといって静かに暮らしていなければいけない訳ではありません。自分が好きなものや得意なことを活かすのとても良いことです。自分自身で楽しむだけではなく、仲間を増やして一緒に取り組むのも良いですが、指導者となってセミナーなどを開くのも良いでしょう。楽しく暮らすことは、年金での収入では得られない満足感があります。

新しいことに挑戦してみる

年齢を重ねてから新しい環境に身を置くことはとても勇気がいります。例えば、今まで家にいることが多かった方が、登山をするなどアクティブに行動するようになりますと、共通の趣味を持つ仲間や友人が増えて人生観が大きく変化します。年金生活だからといって大人しくしている必要はなく、今まで以上に行動的に活動しましょう。

時間を有効に利用する

現役で働いていた時には、どうしても仕事が中心になってしまいますが、現役を引退したことで時間的な余裕はあるはずです。今までやりたくてもできなかったことや、行きたくても行けなかったところなど、どんどん行動に移して夢を実現していくことが大事になります。一時的に大きなお金を使う旅行などをしておきますと、我慢が多い年金生活でも苦に感じること無く乗り越えられます。

身の回りの整理整頓を進める

年金生活をすることには、仕事を辞めて家にいる時間が多くなっているはずです。少し時間に余裕ができますと、今まであまり気にならなかったことが気になるかもしれません。自分自身の荷物の多さなど、仕事が忙しくて気にせず過ごしていたことが、色々と目につくことがあります。仕事関係の荷物を始め、もう使わないものは処分するなどしますと、気分もスッキリますので、年金生活でも無駄な出費をせずに済みます。

まとめ

いかがでしたか。年金を受給するまでは、様々な書類を準備してから作成をして申請する必要がありますが、流れや順序を理解しておきますとスムーズに開始できます。是非今後に活用してみてはいかがでしょうか。

思考療法が認知症予防・改善をサポート 詳しくはこちら